2016年7月26日火曜日

「たった30分」が、保育園にいる子どもにとっては…(その2)

30分も通勤時間が長くなったら…

さて、杉並区の住民の意見にもあったように、これを30分ずらしてみることにしましょう。

子どもたちを保育園に預けられるのは、7時半からということになります。

仕事が9時から17時まであります。まずありませんが、まったく残業をせずに保育園に直行したとしても、18時半より早く迎えに行くことは困難でしょう。

こうなると、子どもを保育園に預ける時間は、ゆうに11時間を超えることになります。

1時間でも残業してしまうと、子どもが保育園にいる時間は12時間を超えます。

小さい子どもに、毎日12時間もの間、保育園でがんばってもらう以外に生活できないのです。


子どもの体調がわるいときはどうなる?

もちろん、これはあくまで「子どもの体調が万全」であるケースです。

ご存知の通り、子どもはちょっとしたことでもすぐに体調を崩してしまいます。

しかも、朝は平気そうでも、お昼を待たずに体調が急変することも珍しくありません。

朝、子どもの頬が赤らんでいたので熱を測ったら37度弱だったのに、午前中の活動の前に39度以上に上がってしまうことも、子育て中であればよくある話ではないでしょうか。

いうまでもなく、保育園は病院ではありません。

預けた子どもの体調が急変すると、保護者の方に連絡を入れ、お迎えに来てもらうようにお願いする他ありません。

高熱にうなりながら苦しそうにしていたとしても、保護者は子どもの迎えに行けるまでには、どんなに早くても1時間後です。

もちろん、仕事を早退するために上司に相談し、同僚に調整をお願いする都合もあるため、実際にはさらに遅くなることがほとんどではないでしょうか。

大人にとって「たった30分」でも、子どもには…

大人の視点からすれば、「たった30分」なのかもしれません。

しかし、子育て中の方であればわかると思いますが、子どもと一緒に行動しようとすれば、「たった30分」の倍以上の時間がかかってしまうことでしょう。

さらに、緊急を要するケースであっても、「たった30分」に「子どもと一緒に行動するための30分」がかかってしまうのです。

また、東日本大震災で多く見られたのが、交通機関がマヒすることによって帰宅困難になるケースです。

車や電車をつかって1時間という距離を、徒歩で帰ってくることになれば、いったい何時間かかるのか想像できません。

このケースでは、その日のうちに保育園まで子どもを迎えに行くことは極めて困難だといえます。

実際に、3駅離れたところに通学していた高校生の次男は、地震で電車が止まってしまったために、その日のうちに帰宅することができませんでした。

つまり、子どもを預ける保育園と自分の職場との距離が、30分も余分に離れているということは、これほどまでに多くのリスクを抱え続けることになるのです。

著者

都内で保育士をしています。

最初に勤めていた保育園が本当にブラックで、一時期「保育園恐怖症」のような感じになっていました。1人でも、自分のような保育士さんがへりますように・・・たくさんある後悔のなかから、「こうすればよかった」と思えることをご紹介していきます。
明日の仕事も楽しみだな、早く子どもたちに会いたいな、そう思える保育士生活にしていきましょう!

まとめ:みんなが幸せになれる解決方法を…

公園には公園のよさがあり、なくなってほしいと思っているわけではありません。

さらに、子育て中の人だけが優遇される社会を望んでいるわけでもありません。

しかしながら、子どもを身近な保育園に預けることができなければ、仕事を退職せざるを得ないママが、杉並区という狭いエリアだけでも560人いるという事実があります。

子どもはもちろん、子育て中の保護者や地域の方々がすべて納得のいく落としどころを探ることは難しいかもしれません。

それだけに、「妙案があればいいのに…」と胸を痛めずにはいられないニュースなのです。

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